今日は労務管理で重要な残業についてふれたいと思います。

特に残業は未払い問題、長時間労働問題など常にニュースになっているくらい重要です。

皆さん「今日は残業だ~!」というように何気なく使いますが、
そもそも残業とは何でしょうか?
特にパートと正社員での違いがありますので、通常の労働時間(週休2日)を例にとって説明します。

残業の種類は2つあります。
所定外労働時間外労働です。

【所定外労働とは?】

自分の決められた労働時間(所定労働時間)を超えて労働することを言います。

通常正社員ですと8時間勤務のところが多いと思いますが、
パートであれば、3時間や6時間など人によって労働時間が異なります。

※パート 通常3時間勤務の場合(週5日=1週間15時間)
 今日は4時間勤務した・・・・いつもは3時間勤務ですので、1時間が残業(所定外労働)となります。
 1週間でも15時間を超えた場合、その時間数を超えていれば残業(所定外労働)となります。
 
※正社員 (8時間勤務)の場合(週5日=1週間40時間)
 今日は9時間勤務した・・・・8時間(1週40時間)を超えた1時間が残業(所定外労働時間)となります。

【時間外労働とは?】

ここでは時間外労働と記載していますが、法定外労働とも言い、
労働基準法第32条に定められた、1週間40時間、または1日8時間を超えて労働することを言います。
※1週間、1日いずれも休憩時間を除く労働時間数です。

※パート 通常3時間勤務の場合(週5日=1週間15時間)
 今日は4時間勤務した・・・・この場合1時間残業(所定外労働)はしていますが、1日8時間を超えておらず、時間外労働(法定外労働)とはなりません
 他の日が3時間勤務の場合・・・この週は16時間労働ですので、1週間40時間を超えていない為、1週間で見ても時間外労働(法定外労働)はなかったということになります。

※正社員(8時間勤務,週5日=1週40時間)の場合はどうでしょうか?
 今日は9時間勤務した・・・・この場合1時間残業(所定外労働)と同時に、1日8時間を超えているため、1時間の時間外労働(法定外労働)となります
 他の日が8時間勤務の場合・・・この週は41時間となり、1週40時間を超えているため、1時間の時間外労働(法定外労働)があったとなります。

※ここでちょっとコメント
 そもそも時間外労働の労使協定を締結して労働基準監督署に届けていないと1週40時間、1日8時間を超えて労働させることはできませんので注意が必要です。


所定外、時間外(法定外)労働を把握しましょう!!

次の質問をされることがあります。
「残業が多かったのに、残業代が払われていません。」
その方が所定外労働を言っているのか、それとも時間外労働(法定外労働)を言っているのか状況を確認して対処する必要があります。
残業時間に対する給与が支払われていなければ問題ですが、この方が言っている残業に対する残業代の意味とは何でしょうか?
所定外労働と時間外労働で計算が異なりますので、また次回取り上げたいと思います。


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